「秋の親子茶道体験」を実施

茶の湯サロン嘉福代表の宮本宗貴です。以前の記事でお伝えした通り、今年から北京を拠点にし、年に数回日本に帰国するという生活を送っています。

日本とは異なり11月初旬から早くも冬の到来を感じている北京です。すでに着込んだ上にダウンコートと手袋の完全防備が欠かせなくなりましたが寒さはまだまだ序の口…これからマイナス10度以上の寒さを迎えます(涙)

 ”まだ寒いとは言っていられない”と思っていたところ、現地の方も「寒い!」と言って早々に厚着をしていたのには少し安心しました。現地の人と同様に徐々に寒さに慣れていくのだろうと思います…

「秋の親子茶道体験」を実施

 

10月に帰国した際、都内の幼稚園に通う幼稚園児とその保護者の方を対象に

“文化の秋”と”日本の伝統文化”を気軽に楽しんでもらう目的で親子の茶道体験イベントを実施しました。

 

 

“幼稚園が終わった後にお友達と一緒にお茶室に集合!”という、

いつもの日常から気軽に立ち寄り茶道をする「日常の中の非日常」のワクワク感でお子様方もこの日を楽しみにして下さったそうです。

 

茶道体験の内容

 

まずはお菓子で秋の季節感を味わいました。お子様には和三盆のお干菓子、保護者の方には生菓子をご用意。

お菓子で季節を表現するという日本文化の素晴らしさを感じて頂きました。

 

次はお点前です。茶道具を大切に扱いながら、順序立ててお茶が点てられていく様子を

お子様方が真剣な様子で見ていました。

 

 

 

お点前を見たところで、まずは保護者の方にお抹茶の頂き方をお教えし、その様子をお子様が見て学びました。

今度はご自身で茶筅を使ってお茶を点てて、飲む体験をしました。

 

 

お茶碗はお子様用に作られたものを1人1人にご用意しました。

宮中行事の歌会始めの勅題が「友」だった年の茶碗「世界の友」です。

飲み終わった後、自分のお茶碗や他のお友だちのお茶碗を見て、楽しんでいました。

 

 

最後に床の間をご覧になって頂き、本日のために選んだ掛け軸、香合、お花のお話をしました。

掛け軸は「円相」、秋の時季のお花、10月の秋の盛りでしたので香合は「神輿(みこし)」。

 

 

お子様にこそ体験して頂きたい茶道

 

本来は大人の教養として学ぶことの多い茶道ですが、お子様にとっても、楽しめて良いことばかりです。

 

・「お茶とお菓子」 参加のきっかけになる楽しみがある

・日本文化(お茶碗などの茶道具、書(掛け軸)、茶室など)が凝縮して詰まっているので、本格的な日本文化を一度に体験できる

・「四季」日本の四季と自然を愛でる美しい文化を楽しむ

・「五感」をフルに活用して本物を味わう、実体験により豊かな感性や知性を養う

 

今回のお子様方は2回目の参加の方も多くいらっしゃいました。初回と比較してお子様が静かに座っていられるようになったり、できなかったことが上手くできるようになったりと大きな成長の変化が感じられました。その姿を見て保護者の方が喜んでいる様子が印象的でした。また、コロナの大きな波も落ち着いたタイミングで、昨年よりもより密に交流を楽しむ実感が湧いて学びも深まったようでした。

 

 

 

お茶室での礼儀や作法は守りながらも、「お茶を楽しむ心」とその場にいる方との「一期一会」貴重な時間を大切に味わう…

大人が茶道をする時、「本物」に触れて”豊さ”や”充実感”を感じるような同じ気持ちで茶道を体験してもらえたように思います。

 

 

 

翌日も幼稚園で茶道の感想を言い合っていたそうで、お子様同士のとても微笑ましいやりとりが目に浮かびました。

参加して下さった皆様、誠にありがとうございました。

 

「お子様にこそ茶道の素晴らしさを体験して頂きたい」という想いで今後も親子で楽しめる茶道のイベントを実施致します!

ぜひお気軽に参加しにいらしてくださいね。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

宗貴

 

 

 

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