最高のおもてなしとは

みなさまごきげんよろしゅうございます。

昨日今日と寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

          

突然ですが、

最高のおもてなしとは、何だと思いますか??

                         

茶道では、

千利休によって定められた茶人の心得

利休七則 というものがあり、その中で

「夏はいかにも涼しきように、冬はいかにも暖かくなるように」 

という言葉があります。 


これは、暑い時期、寒い時期、その季節に応じて

美味しいと思うもの、快適だと感じるものを提供し、客をもてなすことが

最高のおもてなしであるということを意味しています。

                                   

そのために、茶道では亭主がその季節ごとに合う道具や、お菓子など

を選んでもてなし、1年に1度しかないその季節

亭主と客が一緒になって大事に味わいます。

                           

例えば、

冬の寒い日には、やはり温かいお茶が美味しいですよね。

ですから、「筒茶碗」という筒状の、冷めにくいお茶碗を使って

お茶を点てます。

お茶碗の口が狭く、背が高いので熱がこもりやすく、

ほかほかと温かく感じるのです。

このお茶碗で熱々のお茶を頂くと、心まで温かい気分に。

                       

                                 

                                    

逆に暑い夏には、

平茶碗という口の広いものを使って冷めやすくしたり、

またガラスの透明感のある素材で涼しさを演出します。

下の画像のように、「氷点て」という氷を入れるお点前もあります。

うだるような暑さの真夏には、

こんな涼しげで冷たいお茶が出てきたら

気持ちがすっきり涼しくなりそうですよね。

(逆に今見ると、寒々しく凍えてしまいそうですが 笑)

                           

夏には涼を、冬には暖を取り入れることは                 

当たり前のことかもしれませんが、

実際に、当たり前だと思うことを、当たり前に実践することは

案外難しいです。

その難しさこそが、茶道の中にある禅の精神につながるものだと思います。

                            

当たり前のことをすれば、最高のおもてなしになる、

つまり大きな道につながる。

                   

シンプルだけど、深いテーマですね。

                       

茶道をやっていると、自然と禅の精神に触れることができ、

はっとするような大きな気づきに出くわすこともあります。

茶道以外での日常の中

大きく影響を受けることも少なくありません

                        

これが茶道の醍醐味だと思います。

                        

日々に追われるとなかなか実践できていないなあと

私自身反省しておりますが、少しずつ近づいていけたら幸いです。

本日は、

「季節に即したおもてなしが最高のおもてなしであり、

その当たり前のことを実践することこそ

茶道の中の禅の精神を実践することである」ということをお伝えしました。

                    

最後までお読みいただきありがとうございました。

宗貴


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