斬新なお茶会

 

みなさま ごきげんよろしゅうございます。

 

先週末、美術館の庭園内にある茶室で

お茶会がありました。

 

庭園内はすっかり秋めいて、紅葉している

葉もちらほら。

 

 

お茶会のテーマは「夜の紅葉狩り」でした。

 

昼間の明るいところから茶席に入ると、

暗いお茶室の中に、小さいランタンのような

照明だけが畳の席の等間隔に置かれて

微かに茶室の中を照らしていました。

 

 

床の間には、大きな花入れに紅葉の束が生けてあり、

ぼうっと立体的に浮き上がってきました。

 

まず入るところから、サプライズでおもてなし。

 

お道具も紅葉らしい秋の風情のものを

この日のために作家さんに頼んで作ってもらったというもの

ばかりで、終始贅沢な気分が味わえました。

 

 

最後には、紅葉のプロジェクションマッピングが

畳に映し出されて、

何とも斬新で、クリエイティブな趣向で感動しました。

 

 

「もし利休が生きていたら」ということで

プロジェクションマッピングを使った演出をしたそうです。

これは大学の研究テーマでもあるそうで、伝統的な空間における

プロジェクションマッピングの活用の可能性を研究しているとのこと。

 

 

純粋にお茶の世界を楽しみ、斬新な発想でお客様を感動を与え、

おもてなしをする精神が、とても勉強になりました。

 

茶の湯はもともと美の下剋上、新しい美しいものを作り出していく審美の

文化も担っていたので、

プロジェクションマッピングのお茶室の活用も

その茶道の美の更新の1つになるのではないでしょうか。

 

歌舞伎などの伝統芸能の世界でも、伝統とテクノロジー

のコラボがされていたりするので、

茶の湯の世界も十分ありなのではないかと思いました。

 

 

茶道の美しさの新しい可能性を果敢に挑戦・模索しているように

感じられる素晴らしいお茶会でした。

 

 

 

宗貴

 

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